マダニからヒトに感染する重症熱性血小板減少症候群
厚生労働省は、マダニが媒介するウイルス性感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」について、ヒトへの感染による日本国内での死亡報告の症例をまとめ発表致しました。
この事態に対し、当院でも飼主の皆様や当院のスタッフがマダニに噛まれることを防ぐため、マダニ対策を強化することとしました。
今まで、ノミ・
マダニが確認された子にだけ駆除薬をつけさせてもらっていましたが、今後、5月〜10月までの期間は、
当院でお預かりする犬・猫はすべてに駆除薬をつけさせて頂きます。
(詳しくは、当院までお問い合わせください。)
狂犬病予防
生後90日を経過した犬には、登録と狂犬病予防の注射が狂犬病予防という法律で義務付けられています。
毎年1回、予防注射は必ずおこなってください。
狂犬病はとても恐ろしい病気で、すべての哺乳類と鳥類に感染します。
人にも当然のごとく感染し、感染・発病すると死亡してしまう恐ろしい病気といえます。
犬の死亡原因と長生きについて
犬の病気による死亡原因のトップ3は、ガン(腫瘍)、心臓疾患、腎臓疾患です。
人と同じように、ペットが長く健康でご家族様と一緒に生活できるよう守ってあげたいことがあります。
●ワクチン接種やフィラリア予防を欠かさない。
●避妊・去勢手術をする。(子供を生ませないなら、いろいろな病気の予防となります。)
●太らせない。(肥満は万病のもとです。)
●歯石をためない。
●ストレスを少なくする。(正しいしつけによるコミュニケーションはストレスを軽減します。)
●定期的な健康診断を欠かさない。(5〜6歳位になったら定期的におこなう。)
ペットに寄生する虫
ペットに寄生する虫は、ペットの排泄物やノミなどを媒介し、知らないうちに感染することがあります。
犬、猫に寄生する回虫・鈎虫(こうちゅう)・鞭虫(べんちゅう)は、人に感染することがある寄生虫です。
回虫・鈎虫・鞭虫は、ペットの糞便とともに排泄された卵がペットの口から入り感染します。
鈎虫は、毛穴や皮膚から体内に侵入し感染することがあります。
回虫・鈎虫は、感染して母親の胎盤やおっぱいなどから子犬や子猫に感染することがあります。
回虫は、犬・猫ともに親から感染することが多いので、子犬や子猫は検便しましょう。
下痢の症状が続くようなら数回の検便をしてみましょう。
ペットのために定期的な検査・検便をしましょう。
ペットに虫が発見されたら、ご家族のために駆虫しましょう。
犬の誤飲
誤飲を防ぐには、犬の習性をよく知ることです。犬は、呑み込める大きさになれば丸呑みする習性があります。例えば、デンタルガムなどは呑み込める大きさになれば丸呑みすることがあります。
誤飲の事例として、多く報告されているものが、紐や繊維類(靴下やタオル)などです。消化のできないものを丸呑みしたり誤飲すると、腸内に問題を起こすことがありますので十分注意しましょう。